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貧しい、ということ。



私は何となく、貧しい=食べるに困るというイメージくらいしか持ち合わせていなかった。
勉強は義務教育でとりあえず中学校までは行かれるし……くらいに思っていたのだ。

しかし、言われてみれば食べるに困る人間が勉強をする環境にあるなんて殆どないのである。
何がぞっとしたって貧困にある子供の多数が「読み書きに困っている」ということ。

勉強内容の話ではなく、基礎の基礎が揺らぐ可能性がある。

読み書きが出来なければ、社会的な物事から置いていかれてしまう。
身動きのできない中で狭い世界の中でしか判断が出来なくなる。

要は、先が見えず、目先のことだけで物事を判断する。

貧しい国では、食事の為に子供が銃を手にする。
極端に聞こえるかもしれないけれど、つまるところは、それだ。


さて、日本は先進国の中でも貧困状態にある子供が多い国らしい。

その多くは1人親の家庭だそう。
確かに離婚率も上がっているし、自業自得な人もいるのかもしれないけど、1人親になるのは別に離婚だけではなく死別もあるし、シングルマザーよりもシングルファザーの方が社会的な補助も少なく、シングルマザーよりも更に追い込まれる、とも聞いたことがある。

問題は「一人では育てられない」ということではないだろうか。

とりあえず産めばなんとかなる、ではない国なのだ。
計画なしに産んだら最後、中流階級からずり落ちる。





と、出産を個人の問題、と済ませるのは簡単なのなだが、そんな事を言っていられない人口比率がこちら↑。

現在、65歳が一番多い、という現実。
そりゃ、「子供の声がうるさい」とか言う人が堂々と出てくるはずだよ。
いないもの、子供。

そして更に恐ろしいのが、それでも人数の多かった第二次ベビーブームの女性たちが産み時から外れてきていること。
せめて、せめてこの時に何か出来ていれば違ったのに。

というか、氷河期世代(=非正規労働世代)すら産み時からもうすぐ外れる。

要は、一人で産むどころか両親共にいたって経済的に不安定な世代がメインになってきてしまった。


そして、以前マツコの知らない世界で林修先生がおっしゃっていたコチラ↓


もう少ない世代が子供じゃなくなってきている。
少子化世代が高校生になっていて、私大、予備校、更に国公立大学にまで倒産危機が訪れてきている。

もう、こうなったら対象がいないのだから 経営の問題ではない気もする。

そして、四年後にはこれが一般企業に及ぶのだ。


「産みやすい」とか言ってる場合ではなく、「産みたいと思わせる」「産まれてくるものはすべて受け止める」方向に切替えないと追いつかないような状態に追い込まれてきた。

いくら女性に産まないことを責めても、一人では経済的に産めないのである。
そして、下手すりゃ二人いても経済的に産めないのである。

「昔は貧しくても産んだ」と言うなら、ただでさえ少ないのに教育が充分に施されない子供が社会に増えたらどのようになるのか考えた方がいい。

等しく貧しいのではない。
貧富の差が開くのだ。


そして、現在の若い世代は経済的負担を減らすことでしか回避する方法がない。



しかし、何だかんだ言って我々世代がどこか「今更、大幅な改善なんて無理よね……」という空気の中で、今回の選挙の時に60代くらいの男性が「もっと割り切って子供を増やす政策に切り替えるべきだ」という意見をテレビで何件か見たのが印象的でした。


ただ、もっと支援して!と言うには一般企業は長い不景気で体力はなく、現役で働いている人そのものが減り始めている。


もしかしたら、とうに引き返せないところまで来ていて、わたし達はもう人口が減りきった後にどうするのかを考えた方がいいのかもしれない。

亡くなっていく大量の人をどうやって埋葬していくか、とか。
人数比的に介護も行き届かず、葬式も出来ず、というケースは増えていくと思う。


少子化は防ぐことが出来なかった。
これからの問題だけでも、効率よく解決できるように。











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