スキップしてメイン コンテンツに移動

【review】空色スピカ/かわい有美子【BL】



感想:甘酸っぱい青春ラブストーリー。男子校、生徒会、寮、と王道をこれでもかっ、と詰め込んだ1冊。

-----
緑豊かな高原に立つ、半寮制の男子校・清泉学院。伝統あるお坊ちゃま学校だが、行事に女の子を招くため、歴代、美形の生徒会長を据えて来た。そんな強者達に並び、新たに任命されたのは華奢で物憂げな美少年・楠ノ瀬。見かけとは裏腹に体育会系な楠ノ瀬を、生徒会の面々は見たまんまの「ギムナジウム風美少年」としてプロデュースすることに。中身とのギャップに苦労しながら、敏腕な副会長・高科に支えられて愛校心と彼女欲しさにがんばる楠ノ瀬だったが、いつしか欲しいのは高科だと気がついて……。

ジャンル BL小説
出版社 笠倉出版社
掲載誌・レーベル クロスノベルス
ページ数 253ページ
電子版発売日 2015年08月07日
紙の本の発売 2009年01月


前も申し上げましました通り、最近のお気に入り、かわい有美子さんの1冊です。

本来はSPとかSATとかSITとかを舞台にした平河寮シリーズの感想をアップしようと思ったのですが、まだ書き途中なのでパッションにまかせてこちらを先に書きます。

うん。ちゃんとした感想は、他所でご覧になった方がいいです。
説明出来てない部分が多いかと。

これ、2009年発売の絶版していた作品のようでして。
カバー画像がちっちゃい……

ググってみたけど大差なかったのでそのまま載せます。

イラストは小椋ムクさん。『キャッスルマンゴー』とか読みました。
挿絵はなかったです。

余談だけど、こういう小説の濡れ場の挿絵は軽いテロだよね。
シレッと読んでると突然出てくる。

間に合ってます!間に合ってますからー!って速攻でスクロールする。

電子書籍で読むと、どこで挿絵が出てくるかイマイチ解らない時があるのよ。
いや、挿絵、なかったんだけどね。


で、本編。
男子校、生徒会、寮、と言えばもうそれだけでお腹いっぱいでしょ?
夢、詰まってるでしょ?

これ系の王道はタクミくんシリーズが思い浮かぶのですが。
あれはねー、最後が切なすぎた。

タクミくんシリーズと押井版パトレイバー(その後)は切なすぎてダメだ。

解ってるんだよ、現実が厳しいことは。
アルフォンスが型落ちになることは、シーズン毎に新しいスマホが出たり、数年で新しいOSが出てるのを知ってるから解っているんだよ。

若い頃は「リアリティがない」なんて言ったかもしれない。
でも、今は夢は夢のまま終わらせてほしい。
「みんな幸せに暮らしました」でいいじゃないかー!


……これが年をとる、ってことかしら。


ああ、また話がそれて……

という訳で、このお話。
二人が生徒会長と副会長になり恋に落ちる1年間を描いています。

イベントがあり、内緒のデートあり、の甘酸っぱい、甘酸っぱい1冊であります。

たまにはいいね。
たまには、って言いながらシリーズものだけどね。

読むけどね。


そういや、全寮制ではないけど、もちろん二人は寮生なんですよ。
「同じ部屋になったから」
って話になって、おお、二人部屋かー。同室かー。王道だー。

と思っていたら


4人部屋だった。



聞いてない!4人だなんて聞いてない!
デートだと思ったら、みんないるの?!みたいな。

あ、ちなみに同室の二人もカップル……なんてオチもないです。

そうゆう流れのシリーズじゃないです。

あしからず。

コメント

このブログの人気の投稿

【 】高畑勲監督のお話 #ジブリ #高畑勲

【  】 高畑勲監督のお話 . iRoakg 高畑勲氏が死去…昨年夏頃に体調崩し入退院を繰り返す 言葉になりません。 いつかは来る日だと知っていても、寂しいです。 1番好きな話はやっぱり『平成狸合戦ぽんぽこ』だな。 どこか懐かしい、そして噺家さんとかをたくさんキャスティングして耳障りの良い語り口調で。 後にサンを演じる石田ゆり子さんはこの作品がジブリ初主演でしたね。 清川虹子さんに車椅子でもいいから、と出演を依頼したおろく婆は、納得のキャラクターでした。 東大卒の方だとは、本当に最近知りました。 それよりも面白いエピソードが多すぎて。 そうそう、『柳川堀割物語』がなければ『天空の城ラピュタ』はありませんでしたよね。 高橋監督の制作費が膨らんで、お金がなくなったから作ったんですよね(笑)。 ジブリのスタジオを探すときもジャンパーで来たことに鈴木さんから「いい歳してそれはない」と言われて、翌日ジャケットを来てきたら決まったらという話がありましたね。 お話を聞いていると鈴木さんもジャンパーなような気がするのに。理不尽。 そういえば、「おれ(の作品)は(宮崎監督作品の)繋ぎか?」と言っていたこともあったそうですね。 高畑勲監督作品が繋ぎ、って。 山田くんも、かぐや姫も、おもひでぽろぽろも、火垂るの墓も、ホルスも、ハイジも、面白かったけど、やっぱりぼんぽこが好きだったな。 人間のやつは狸だったんだ! 狸の風上にも置けないやつめ! 山を返せ!里を返せ!野を返せ! という台詞が印象的でした。 里山を保存する活動にも参加されていたようですね。 言葉では言い尽くせません。 このまましばらくは亡くなった事を忘れるかもしれません。 寂しいなあ。

【diary】クラウドファンディングをやってみる #クラウドファンディング #CAMPFIRE #PWJ

diary クラウドファンディングをやってみる . iRoakg Amazon この世界の片隅に きっかけは、この映画。 個人出資で映画とか出来るんだ!と知りまして。 しかも好きな漫画だったし、作品も素晴らしかった。 同じ年に『君の名は。』の大ヒットもありましたが、こちらの作品も高く評価されていましたね。 映画『この世界の片隅に』★★★★4.0点。 どこにでもいる女の子が、両親、兄弟と暮らしていて。 少し気になる男の子がいたり。 お嫁にいったり。 … https://t.co/ez3BkLD8nV #Filmarks #映画 — かおり (@iRoakg) 2017年9月16日 そしてきっかけになったのが こんな活動もあるんですね。 確かに、少ない子供に勉強する機会はなるべく平等にあって欲しい。 #チャンスフォーチルドレン pic.twitter.com/nolCmfADri — かおり (@iRoakg) 2018年2月3日 クラウドファンディングでこういう事をしているんだ、と俄然興味が出てきました。 元々、募金だとかボランティアだとかそういうのには関心がないタイプ。 だけど「○○をするから、支援して!」と言われればYESかNOか考えられる。 そして、面白そう。 どうやらCAMPFIREという所が結構大手らしい。 CAMPFIRE 他にもあるかもしれません。 ただ、ここも結構沢山のプロジェクトがあって、読むだけでも面白かったです。 個人の小規模なものから大規模なものまで。 毎回プロジェクトをチェックするのは面倒なので、LINEでお友達になりました。 初めてクラウドファンディングに参加 参加でいいのか? でも募金でもないような…… LINEにこんな通知が。 ピースウィンズ・ジャパン!知ってる! 熱風で連載読んだ! ということで、1番少額な1500円だけですが、お金を振込むことに。 入金はクレジットとかペイジー等がありました。 私はペイジーで入金。 今回は災害支援金でしたが、ビジネス的な内容のものも結構あります。 額にもよりますが、楽しそうなものはまた

【review】10DANCE【BL】

読んだBL小説の登場人物が、会社の同僚と同姓同名で一気に萎えました。 いや、カッコイイ人なんだけれども。 小説の方もそれなりに面白かったんだけども。 そうじゃない。 そうじゃないんだよ。 あー胸糞悪い。 と、いう訳で「10DANCE」こちらは漫画です。 競技ダンスの漫画です。 私、よく知らなかったのですが、競技ダンスにはスタンダードとラテンという2ジャンルがあるんですね。 スタンダードはワルツとかの所謂「 Shall We Dance 」の世界。 ラテンは(年がバレるけど)ウリナリ社交ダンス部で杉本南原ペアやビビアン内村ペアが踊っていたのがそうっぽい。 で、それぞれに5種目のダンスがあって スタンダード(モダン) が ワルツ 、 タンゴ 、 スローフォックストロット 、 クイックステップ 、 ヴェニーズワルツ。 ラテンアメリカン  が チャチャチャ 、 サンバ 、 ルンバ 、 パソ・ドブレ 、 ジャイブ。 んでもって、タイトルの10DANCEはこの全然違う2種類の計10種目のダンスを踊って競う、というなんともとんでもない競技ダンスのお話。 で、で、で、主人公二人がそれぞれラテンとスタンダードの国内チャンピオンで10ダンスに出るのに互いのジャンルのダンスを教え合う……という話なんですが。 ここまでの説明長いね…… 漫画だと上手にまとまっているんだけどね。 とりあえず、ダンス漫画として面白い。 競技ダンスの漫画って『ダンシング』(佐々木潤子)くらいしか読んだことがないから比較対象がないけど。。。 チェリープロジェクト(武内直子)とかはフィギュアスケートだったよね。 そうだったよね。 で、主人公二人は名前も一文字違い、体格もほぼ同じ、、、というシンクロシニティで、惹かれ合うような、反発するような形でお互いのダンスにのめり込んでいく……という、お話。 とりあえず、ずっとダンスの話、大会の話 、ダンス業界の話、とダンス漬けで面白い。 華やかに踊って素敵!という感じでもなく、スポーツ漫画のような雰囲気すらあります。 さて。ところでこの漫画。