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【review】2016年 私が読んで良かった本 山本あきこ/佐藤友美/東田基/白柳いちか/さちみりほ/栗田房穂/鈴木敏夫/手塚治虫 ※敬称略



review


2016年 私が読んで良かった本

山本あきこ/佐藤友美/東田基/白柳いちか/さちみりほ/栗田房穂/鈴木敏夫/手塚治虫 ※敬称略


※ネタバレを含む、個人の主観の強い感想です。
あらかじめご了承ください。

ブクログに読んだ本を記録するようにして1年。
大した読書家ではないですが、自分でも一年を振り返るのもいいかなー、と思ってまとめてみました。
(ちなみに、私のブクログの本棚は上記の私の名前にリンクしてあるプロフィールからご覧いただけます。「こんな本ばかり読んでるのか!」って怒らないでくださいね。私、読書家じゃないので……)

私の中では

☆5:予想よりも面白かった
☆4:予想通り面白かった
☆3:普通に面白かった
☆2:予想よりも面白くなかった
☆1:面白くなかった

という判断基準でつけてます。

今回は主に☆5を付けた作品をまとめています。


『毎朝、服に迷わない』山本あきこ


今年、読んでよかった1冊はコレ。

雑誌で「プチプラコーデ」と書いてあるのを読んで「え……8000円がプチプラ?一張羅じゃなくて?」とか思った事ありません?

頑張って買ったとして、子供がいるのにいつ着るの?それ。家で洗えるの?とか思った事ありません?

基本のアイテムを紹介してくれる本はたくさんあるけど、それをファストファッションで紹介してくれているのが嬉しい。

多分、この本は私のように「日頃、ファッションにそんなにお金をかけてないけど、それなりにしたい」というような人間が「これなら明日から出来そう!」という本だと思います。

GUとかも多く紹介されているので、下手したら1000円くらいで手に入るアイテムで、ファッションを見直せます。

私も何点かこの本を読んで服を買いました。

1番驚いたのは、基礎になる服が出来たので「気に入って買ったけど、何と合わせるか迷う」「思っていたのと違った」みたいな服がいくつか復活した事。

コーディネート例も同じアイテムが何度も出てきて参考になる。

流行りの服が着たいわけじゃない、お金はそんなにかけられない、けどそこそこの格好がしたい。

そんな方は、是非一度手にとってみてもらいたいです。

ちなみに、この本は山本あきこさんの2冊目の著書。
下記にある1冊目の本は2冊目に比べるとアイテムがピンポイントではない気もしますが、アイテムについての説明がちゃんとされていて、参考になります。



『女の運命は髪で変わる』佐藤友美


こちらも今年、目からウロコだった1冊。

美容ライターとして女性のヘアスタイルを見続けた著者の観察眼が素晴らしい。

髪の量が多く、下ろすのが面倒なのでまとめている事が多い私は、美容室へ言っても「結べるくらいで短くしてください」としかオーダーしたことがありませんでした。

どうせ結んじゃうから、セットとかフォルムとか関係ないし。

そんな私が髪色から雰囲気まで、自分の髪型と向き合ってみよう、と思ったのがこの1冊。

芸能人の○○みたいな髪型、と聞いてもピンと来ないけど、前髪の印象への影響力、白髪の事、なるほど!と思うような事ばかりです。

美容室でも、こういう形でスタイル提案してくれたらいいのになー、と思う1冊です。



『イケメン共よメシを喰え』東田基


美容(?)の次は性欲か?
と呆れられそうな並びですが(笑)

でもね!これが今年の私の1番なの!
少食な編集者の主人公がグルメ誌に転属になり絶望していたけど、男のガッつく姿に欲情して、それを見ながらなら「私、食べれる!」みたいな展開に。

今、よくあるグルメ漫画……ではありません。

食事をする時の、男性の開ける喉元、汗ばむ姿、視線、その全てを鑑賞する(?)作品です。

メニューに関する内容は全くと言っていいほどありません。
その潔さが良い。タイトル通りの作品です。

 

『契約妻と伯爵家』白柳いちか


今年、1番よく読んだのが「小説家になろう」というサイトに連載されていた小説の書籍化作品。

書籍化する段階で多くの読者がいるだけあって、外れが少ない(好みと違う、ということはありますが)。

他にも面白かった作品はありますが、1番はこの作品。
一応、TL小説というカテゴリには入っていますが、「え、そうなの?」というレベル。

このサイトでは多い、異世界へ行ってしまう、という設定ですが、初めは別々の思惑で全く違う方向を見ていた二人が、徐々に惹かれ合う展開はベタだけど面白いです。


『伯爵の花嫁候補』さちみりほ


もう1つ。今年、よく読んだのがハーレクインコミックス。ハーレークイーンじゃなくてハーレクイン、なのね。

知らなかったんですが、結構昔活躍された少女漫画家の方が多く描かれているんですね。
りぼんや角川書店などで活躍された楠桂さんや、なかよしで活躍された『ミラクルガールズ』の秋元奈美さん等もいらっしゃいます。

皆さん技術があるので、読んで面白い。
そして、ハーレクインの電子版は立ち読みのボリュームが多く、良い所まで読むと続きが気になって買ってしまう……という思うツボな買い方をしてます。。。

中でも、さちみりほさんは、綺麗にまとめていて、キャラクターも魅力的に描かれていてどの作品も楽しく読めます。

ハーレクインは電子版の立ち読み(試し読み)で作品の半分弱が読めます。
お正月休みに何となく……という時は、覗いてみても面白いと思います。


『増補版 ディズニーランドの経済学』粟田房穂


『ディズニーランドという聖地』とか『ウォルト・ディズニー』と同じようにファンなら読んでおきたい1冊。

ビジネス書になるのかな?タイトルで解るように、「ミッキーかわいい!プリンセスかわいい!」という本ではなく、経営の面からの分析が多い本なので、男性の方でも楽しめると思います。

パーク攻略本よりも、個人的にはこういう本の方が好きですし、パークも楽しめます。
「これが○○なのね」と現物を見ながら……というのは何個アトラクションに乗ったか、というのとはまた別の充実感があると思います。

ディズニー関連の本は今後『ディズニーを支えた技術』『暗黒ディズニー入門』『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか: アニメーションの表現史』『1時間でわかる 図解 ディズニーの経営戦略早わかり』
、あたりを読んでみたいです。


『ジブリの仲間たち』鈴木敏夫


スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫さんの著書。
ディズニーは米国の企業なので、なかなか良書を探すのが難しいですが、ジブリは日本の企業なので情報が拾いやすくて嬉しいです。

最近、ラジオアプリのradikoがタイムフリー視聴を始めたので毎週鈴木敏夫さんのラジオ、「ジブリ汗まみれ」も聴いています。

先週も宮崎駿監督について、監督のお兄さんが亡くなった事から「彼(宮崎駿)も、いつ死ぬか解らない歳になった」と語り資金を回収しなければならない長編の商業映画の作成は難しい。でも、回収の必要がないパトロンからの出資なら途中で死んでも大丈夫かも、とか言ってたし(笑)。

「ジブリなんて、出来ました、って言えばそれだけで売れるんじゃないの?」と思い込んでいましたが、回収する金額が違う。映画館の場所をどれだけ抑えられるかで売上も変わる。

広告・宣伝、という意味でも興味深く面白かったです。
また、鈴木敏夫プロデューサーの仕事術をまとめた弟子の石井朋彦さんの著書『自分を捨てる仕事術』も読んでみたいです。



『きりひと讃歌』手塚治虫


もう、これは上記のコメントに尽きます。
面白かった。

今年はなかなか読む機会がなかった手塚治虫を読んでみようと思い、他に『アドルフに告ぐ』『MW』『奇子』等も読みました。

実は何となく手塚治虫作品は、掴みどころがないイメージがあったというか、実際に掴めなかったのですが、意味を考えるよりも、エンターテイメント作品に長けた人だったのかな、と思います。

その時の時流を掴み、精度の高い設定でストーリーを作っていける、という。

なんか私の中では浦沢直樹さんもそんなイメージです。浦沢直樹さんの方が、それでも作品の特徴があるような気がしますが。

他には『ブッダ』『火の鳥』を読んだことがありますが、おすすめがあれば是非教えて下さい。



と、ここまでお付き合い頂きましてありがとうございます。

12月の初めから書き始めてアップしたのが月末……なかなか時間を上手に取れてませんねぇ。
明日からは冬休みです。

もしかしたらちょこちょこブログをアップするかもしれませんが、とりあえず。

今年もお世話になりました。
良いお年を!

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