ネタバレを含む、個人の主観の強い感想です。
あらかじめご了承ください。
movie
帰ってきたヒトラー/最後の1本
帰ってきたヒトラー
映画『帰ってきたヒトラー』★★★★4.5点。 コメディか?— かおり (@iRoakg) 2017年4月9日
笑っていいのか?
最初から最後まで何かすごく恐ろしいものをつきつけられているような気分で… https://t.co/43NfxglZrw #Filmarks #映画
いやー、久しぶりに怖い映画を観た。
思い出したのは『es』というドイツ映画。
あ、よく考えたらこれもドイツ映画か。
恐怖の種類が同じように感じました。
『es』は米国スタンフォード大学の監獄実験をモデルにした映画で、ごく一般的な何人かの被験者を看守と囚人に分けてそれを演じる……という内容。ただの実験の役目なだけなのに、看守はどんどん凶暴になり、囚人は精神を病んでいく……
と、両方を観た人には「何が一緒なの?」と言われそうですけど。
帰ってきたヒトラーはアドルフ・ヒトラーが現代にタイムスリップしてきた!というお話。
勿論、周りの人間は「不謹慎な人間だ……」と思いながらも、滑稽にも正しくも思える彼の言葉に惹き込まれていく。
……惹き込まれていくんです。
高そうな犬を連れたご婦人に、ヒトラーが「この犬を雑種と交配させていけば、この犬種はいずれなくなる(我々ドイツ人も、他の人種と交配し続ければ純粋なドイツ人はいなくなってしまう。それでいいのか?)」と語りかける。
ゾッとした。
米国が中東からの入国を拒否した理由はなんだった?
ドイツは?
私達日本人は?
何だかんだ理由を付けていても腹の底で思ってる事を指摘された気分になる。
最初は皆、テレビに出演し始めた彼をコメディアンだと思って笑うんです。
彼の言っていることが過激で、だけど何となく共感出来て。
そして「そうかも……」と思うたびに、言葉にならない恐怖を感じるんです。
それは、私たちがこの先に待っているものを知っているから。
歴史はまるでヒトラー一人が悪者だったように語るけれど、本当にそうだったのか。
ヒトラーがいなければ、私たちは同じ過ちを犯さないのか。
『ノートルダムの鐘』のワンフレーズが浮かびます。
「誰が人間で 誰が怪物か?」
考えさせられる映画でした。
最後の1本
映画『最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション』★★2.5点。 ペニス博物館に、まだ無い「ヒト」のペニスをめぐるドキュメンタリー。— かおり (@iRoakg) 2017年4月30日
……お腹いっぱい… https://t.co/ZemawDSXxx #Filmarks #映画
いやー、これはもっと面白い映画だと思ったのよ……。
つまらなかった、と言うよりは、思ったのと方向性が違った、という感じ。
というのも、アイスランドに実在するペニス博物館にまだないヒトのペニスを巡って候補者2人と館長の話なのですが。
この候補者の1人は死後に博物館に渡す、というから良いのですが、もう1人は生きながらにして切り落としたものを渡す、というものだからややこしい。
何がややこしい、って飾り方から保管方法やら、所有権やらの話にこだわりが強い。
そしてこのややこしい候補者に対応している館長がだんだん面倒くさくなって……と揉めているから話が長引いているだけで、この人がいなかったらもう1人の候補者のおじいちゃんが亡くなって、ペニス博物館にヒトのペニスが置かれました、で終わる話なんだけど……
ここまで書いて思ったけど、話に味付けするために作為的に入れ込んだのかなぁ……私はもう少し、淡々としたものを望んでいたんですけれど。
何だかクレーマーの様子を見せられた気分。
そういう意味で疲れました。
話自体は面白そうだったんだけどな。
少し、残念です。
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