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【review】政略結婚の在り方/園内かな【TL】



感想:珍しく何度も読み返した作品。何だろう。TLってより昼ドラみたいな話。

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リリアーヌは誰もがうらやむ玉の輿に乗って伯爵夫人となった。 ――望んでいない、政略結婚。美丈夫で名君と名高い夫・クロードに対して、凡庸で何もできない自分に落ち込む日々。しかしクロードは、毎晩のように訪れ、執拗に激しくリリアーヌを求める。そこに愛などないはずなのに――。 気弱な伯爵夫人×怜悧な伯爵のノーブルラブロマンス!

ジャンル TL小説
出版社 一迅社
掲載誌・レーベル メリッサ
電子版発売日 2015年06月02日
紙の本の発売 2015年05月


メリッサというレーベルが出来たばかりで、この作家さんも商業誌は初めてのようなのですが。

面白かったです。電子書籍の試し読みで即決しました。

主人公は田舎子爵の「姪」リリアーヌが伯爵のクロードと政略結婚をしている、という所から始まってます。

夫のクロードは容姿も美しく、優秀だが、何を考えているか解らず、優しくもなく、リリアーヌは彼の機嫌を損ねないように、それだけを気にして生活している。

夫が帰ればため息をつき、夜の生活は何かと理由をつけて最大限に断る。

馬に乗ったり、自由に育ったリリアーヌは社交も苦手で、周りに促されるまま夫の了解なしに側室もたてた。

社交シーズンが終わり、王都から夫と領地へ帰ってきた側室が妊娠したと聞き「もう私が側室になって隠居すればいいじゃん!」と思っていたら、側室がお腹の子は夫ではないと言い出し……


という、お話。


まあ、ジャンルがTL小説ってだけあって落とし処は想像通りなんですけど。

とりあえず、主人公が全然、夫を好きじゃない(笑)。

側室の妊娠が解っても、「社交を代わってもらう人がいなくなっちゃった……」という心配。

ついでに言っておくと「本当はあなたに憧れていたけど、素直になれなかったんです!」という展開もありません。

シンプルに言えば、不器用で一途な夫と、本気でそれに興味がなかったつれない妻の話。


お後がよろしいようで。

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