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【review】契約妻と伯爵家【TL】



感想:TLじゃないよ…… 少なくともTLの定義からは外れている、極々普通のラブコメ? 異世界にやってきた女性(少女じゃない)のビジネスサクセスストーリー。清々しくはあります。

神埼菫がトレッキングの途中で迷い出た先は、異世界のアルベリーヌ子爵家の庭。拾ってくれた子爵家に恩返しするため、「ヴィオレッタ」と名乗り、日本でのビジネスの経験を生かして女性実業家になって早3年。そんな中、没落気味の伯爵家の建て直しを頼まれ、伯爵家跡継ぎの妻として契約結婚することに。しかしその相手は、踊り子を囲っているダメ男で……!?デキる女×ダメ男、波瀾の契約結婚ストーリー!

ジャンル TL小説
出版社 一迅社
掲載誌・レーベル メリッサ
電子版発売日 2015年09月02日
紙の本の発売 2015年08月


この前のTL小説もメリッサというレーベルからでした。
一迅社って今期「このマンガがすごい2016オンナ編」で一位を取った『ヲタクに恋は難しい』もここから発売されていたね。
実は、この小説も、前に紹介した『政略結婚の在り方』もその一迅社のもので、ネット上で掲載されていたものを書籍化したものです。


んでね。ネタばれするとですね。


くっつかないんですわ。
読みながら、ずっと「TL小説だったよね?」と確認したのですが。
って言うか、ラブコメです。ラブコメ。
日本から異世界に来てしまった女性が、異世界で貴族の養女になり、没落しかけた伯爵家のビジネスを立て直す為に、容姿端麗なボンクラ息子と契約結婚する……という。

ネット上に出ている続編では、ハッピーエンドになっているんですけど。

主人公が、何か拗らせているんだけど、基本的に軽快でいい。

ボンクラ息子もどこか憎めないし。


しかし、昔はコミケなんかで活動している人が商業誌にスカウトされてプロへ……なんてのがあったけど、最近はネットなのね。

多分ね、メリッサの編集者の人なんだかスカウトマンというのか、買い付けが上手いんでしょうね。

どうも出ているラインナップみると異世界へ行っちゃう系の話が多いのは、個人の趣味なのか偶然か解らないけど。


ただね、一つだけ言えるのは。
TLってティーンズラブ(まあ、我々世代で言えば少コミ系です)の略だと思うんですけど。

ティーンじゃないです。
主人公、社会人だし。20代半ばだし。


突然、着替え中に男性が入ってきても
「ちょっと驚いただけで、大丈夫です」
って、まあ……大丈夫ちゃ、大丈夫だけどさ。



大丈夫か。20代半ばだしな。





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