このBLがやばい 2011年小説部門1位『交渉人は諦めない』 2012年小説部門1位『交渉人は愛される』
感想 : BL要素を除いてもエンタメ小説として楽しめる。……と、思う。
ヤクザの若頭×民間の交渉屋(元検事、弁護士)=何でも屋……?というカップリング。
まあ、毎回何かしらの事件に巻き込まれて、そこに恋愛要素も絡まって、登場人物は何だかんだ笑えない過去があって……と、言うと安っぽくもなりそうだけど、多分、話の持っていき方が上手い。
すごく巧妙なトリックが……というわけでも
ないし(そもそもミステリーじゃないけど)、ちょっとえげつない暴力的なシーンもあるものの、全体的に話も暗くなりきらない。
ので、ついついグイグイ読める。
いつも思うけど、BLのジャンルは層も厚く評価される人はただのジュブナイルポルノ(すごい言葉だよね)に甘んじていない。
この方もそんな、作家の一人だと思います。
一時の可愛い系のバブル状態が沈静化してジャンルごと無くなるのかと思ったけど、しっかり実力のある人が少しずつ出ているようです。
それに比べるとTLや百合系はまだまだジャンル抜きで評価される人は少なそうですね。
しかし、唯一気になるのは、二人とも三十路のオジサンなのよ。
なのに、ボーイズラブ。
ボーイか?
ボーイでいいのか?
濃ゆいおじさんのベットシーンとかあるのにさ。
ボーイでいいのか……?
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