数年前に「くまのプーさん」の著作権が切れる、という事が話題になりましたが。
あれは、所謂クラシック・プー、原作者のA.A.ミルンのプーさんのことだったのかな?
ディズニーの専売特許じゃなくなった、ってだけで、あの黄色い体に赤い服を着たオッサン声のプーさんのことではなかったんでしょうね(笑)
とにかくディズニーが著作権に厳しい、というのは今更私がとやかく言わなくても有名な話ですが。
スポンサー企業が社内資料にミッキーマウスを使っても訴えられる、なんて話があるくらいですものね。
古くはロサンゼルスのディズニーランドが大成功した時にディズニーランドを語る無認可のホテルなどが乱立したことが嫌だったウォルト・ディズニーが、新たにフロリダにディズニーワールドを作る際、ペーパーカンパニーを作って周辺の土地を全て買い取った、というのも有名な話の一つです。
10年以上前にディズニーストアで、このペーパーカンパニーのキャラクター「みかんぼうや」のグッズが出てましたね。
まあ、ビジネスとして見ると「執念」の一言に尽きますが、芸術家として考えれば黒澤明監督がスクリーンにどんな些細なものでも(天気でも、偶然入る植物や動物でさえも)、イメージと違うものが映ることを許さなかったのを考えると、当然というか、だからこそ芸術家なのだろう、ということだと思うのですが。
その一方で、ウォルト・ディズニーはシンデレラか何かの制作の時に、兄のロイに制作費の追加を断られて自分の持っている自社株を売ってしまった、という話もあったはずです。
オズワルドで悔しい思いをしているのに。
更に更に、ジブリではナウシカで得た収益が高畑勲監督がドキュメンタリーの撮影で使い果たし、鈴木プロデューサーが宮崎監督に「お金なくなっちゃった……」って言ったらラピュタの脚本が出てきた、なんて話もありますし。
やはり、いい作品を作るにはお金がいる。
作る人達が作ることに専念出来るように、お金を集めてくる人間がいる。
それは当然であり、そうあるべきだと思うのですが。
ただ、その為に法律まで変えるディズニーは、やっぱりすごいですね。
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