感想:こんな風に仕事が出来るようになりたい。
(会社はオカンを求めてる)
(会社はオカンを求めてる)
ジャンル エッセイ・紀行 / エッセイ
出版社 講談社
掲載誌・レーベル 講談社文庫
電子版発売日 2015年05月08日
紙の本の発売 2010年06月
出版社 講談社
掲載誌・レーベル 講談社文庫
電子版発売日 2015年05月08日
紙の本の発売 2010年06月
国際的なシティ・ホテルに集う人々は千差万別です。そのゲスト達の不満、トラブル、観光案内から尋ね人探しまでを速やかに解決してしまうのが「けっしてNOとは言えない」職業のコンシェルジュなのです。チーフコンシェルジュが明かす究極のおもてなしとは。
私がメーカー勤めだからでしょうか。
お茶の葉が切れたよ、ゴミ袋なくなっちゃった、からエクセルのリスト作り、宅配便の手配まで、雑務という雑務をしています。
しかも、この仕事、もちろんどれもメインじゃない。
というか、担当のない「雑務」。
というか、担当のない「雑務」。
しかし、営業や販売職などの女性は別かもしれませんが、雇用形態にかかわらず非生産部門の女性は似たような状況になってるのではないでしょうか?
そんな、似たようなことを本業としてプロフェッショナルにこなすのが、コンシェルジュという仕事なのかな?
と、本書を読んだ勝手な感想です。
だから、こんな風に仕事が出来るようになりたいな、と思う。
どんな些細な要望も快く受け入れ、時に出入りの業者や、近所とのお付き合いをしながら困ったときはその人達にも相談してみたいな……
あくまで、私の仕事と、私から見える部分だけの「会社の印象」ですけど。
経営的な意味で見れば、事務(特に女性が行うような雑務)はなるべく減らして人件費を下げたい、という方向性だと思うのですが。
現場の(特に男性)としては誰でも出来ることは誰か(出来れば女性)にして欲しい、という傾向があるような気がします。
男尊女卑、と言われればそうなのかもしれないけれど、男性は同性には頼み事をしづらいもののようでして。
それって、ある一面では思想や理屈じゃない部分もあると思うんですよね。
大企業になれば違うのかもしれませんが、お客様が来れば笑顔で応対してくれて、ゴミがあればサッと片付けてくれて。
アレをしておいて、コレってどうかなあ、なんてことに答えてくれながら「やっておいたよ!」とか「やっておいてあげるから行っておいで!」なんて言ってくれる「お母さん」みたいな人、実はすごい需要があるんじゃないかなあ。
別に女性である必要はないんですけれど。男性でもいいんですけど。
本書で、「コンシェルジュの仕事は家事になれた女性が向いてる、と言われる」と読んで、うーん、実は職場で求められているのも、こんな人なのでは、と思いまして。
会社としては利益を上げてくれる人を多く雇うというのが真っ当なことなんですけど。
実は働きに来ている人って男女同数ではないし。
親元にいる若い男女、奥さんが専業主婦(もしくはパートとかの分担率が極端に違う)だったりする男性がいる中で。
親元にいる若い男女、奥さんが専業主婦(もしくはパートとかの分担率が極端に違う)だったりする男性がいる中で。
実は「誰にでも出来ること」をやってくれる誰か、って業務的にも人材的にもいないんですよね。
専業主婦の女性からしたら、細々した仕事や誰かのフォローの連続+ルーティンワークって「毎日やってますけど?」みたいなことなのかもしれないですが。
見えない利益っていうのかな?
実は突き詰めると、現場ではものすごく貴いスキルだったりすると思うんだけどな。
少なくとも、私はそんな人と、働きたいです。
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